私の尊敬するドリアン助川さんの小説「あん」が河瀬直美監督のもと映画になりました。
まだかなまだかなと楽しみにしていて、やっと今日観れました。
とても…心に深く響きました。
涙が沢山流れました。
ハンセン病という病気のこと
患者の症状から来る恐れによる隔離…
感染力も弱く完治してもなお隔離され、世に出れない日々
子供も産ませて貰えない
名前は聞いたことがあったけれど、
こんな病気だったとは知りませんでした。
そして今も東京-東村山市にハンセン病患者の療養所があり200人余りが住む。
その方々の年齢は現在80代。
いずれ、ハンセン病患者はいなくなります。
でも忘れてはならないと思いました。
若い頃から隔離された世界でしか生きられなかった方々がいたことを…。
もっと書を読んで知りたいと思いました。
そんな一生を過ごし、自然を愛し、自然の音を聴き、あずき豆に敬意を払いながら「あん」を作る徳江さんと出会い、
罪と悲しみを背負った現代を生きる店長さんが、今まで感じたことも考えたこともなかったことを感じ、自分を見つめ直し、自らの道を歩んで行く物語。
素晴らしい映画でした。
この映画を映画館で観れて良かった。
きっと忘れない。
可能ならばもう一度観たい。
その昔、ドリアン助川さんがしていた「叫ぶ詩人の会」というバンドがありました。
社会問題の様々な事、大切な方々への思いを思いのまま詩にし、音と共に叫んでいるのでした。
その音楽は普段聴いている穏やかで綺麗な音とは全然違いますが、いつ聴いても心に響きます。
その詩は純粋でとても優しく、きっと魂を込めて歌ってらっしゃるからだと思っています…

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