小石はなんていいんだ
道にひとりころがっていて
経歴も気にかけず
危機も恐れない
あの着のみ着のままの茶色の上衣は
通りすぎていった宇宙が着せたもの
仲間と交わり  あるいはひとり輝く
太陽のように独立していて
途方もない無邪気さで
天命を果たしている
「詩集 自然と愛と孤独と」より
著 エミリー・ディキンソン

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